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モラハラ加害者は、とても自尊心が高く自分に自信がある印象を受けますが、実は自分に自信がないことの裏返しで、他者への攻撃をしていることもあります。
今回は、モラハラ加害者の心理についてお話していきます。
モラハラ加害者の心理
カップルや夫婦などの間におこる、言葉や態度での暴力、精神的な嫌がらせなどがモラルハラスメント(通称モラハラ)です。
モラハラ加害者は、外面がよく、表面的には、優しい人、穏やかな雰囲気をまとっていることもあり、周囲やご近所での評判も良い人もいます。
付き合いはじめや新婚の時期には、パートナーに対してもこのような穏やかな良い面を見せていることが多いので、まさかモラハラだとは思わなかったという方も多いのではないでしょうか。
モラハラ加害者は最初からモラハラはせず、出会った時は、優しい一面の方だけを見せてきます。関係が深まってきてから徐々にモラハラが開始されていきます。

それでも、お話を聞いていくうちに、”小さな違和感”があったことを思い出されます。
当時は認識できていなかった”違和感”に、お話の中で気が付いていくことが出来るようになります。
違和感を無視しないことが大事です。
些細な違和感をキャッチしていけるようになりましょう。
長期的な我慢は、小さな我慢から始まります。
小さな我慢が積み重なっていった結果、大きな我慢になっていきます。
最初は、小さなものであったかも知れませんが、積み重なっていくことで、心はとても蝕まれます。
パートナーシップは、最初に我慢をしないことが、とても大事なんですよ。
モラハラ加害者の特徴と心理
モラハラをしやすい人の特徴としては
- 共感性が著しく低い
- 他人を下に見る
- 嫉妬深い
- ストレスに弱い
等があります。
さらに、モラハラ加害者の中には、自己愛性パーソナリティ障害や発達障害を抱えている人もいます。
モラハラには色んな要素の原因が関係していると言え、どう対応したらいいかもケースバイケースであるとしか言えません。
場合によっては、
・贅沢な悩み
・相手への感謝が足りない
・どこの家庭でもあること
などとされて、被害者が責められてしまうこともあるようです。

心に苦しさを感じているというサインを無視しないでくださいね。
何もないのに、苦しく感じるなんてことはないのですよ。それだけの原因があるのです。
モラハラの原因は幼少期の家庭環境にも!?
モラハラ加害者になってしまう原因の1つとして、幼少期の家庭環境もあげられています。
原因①親の過干渉・過保護
子育てにおいて、過干渉は子供の意志や自主性を奪ってしまうことにもなります。
また、何にでも親に口出しされて、親の言うとおりにさせられていると、自己肯定感を高める機会を失ってしまいます。
原因②親がモラハラ
モラハラは世代間連鎖していきます。
モラハラ家庭で育つと、子供はモラハラ加害者、もしくはモラハラ被害者になっていく可能性があるのです。
モラハラ家庭で育った子にとっては、モラハラ環境が普通の環境になってしまうのです。
ですからもし、今あなたがモラハラ被害を受けているのなら、子供への連鎖を止めるためにも、モラハラ被害者であるという現状を打破していきましょう。
原因③親からネグレクトを受けていた
親からネグレクト(育児放棄)を受けていた場合、もしくは、下の子が生まれたようなタイミングで、親の注目が下の子へ移ることで、本人が過度の愛情不足を感じてしまった場合、
自己肯定感や自信が上手く育ちにくく、モラハラで相手を支配することで自己肯定感を補おうとするケースもあります。
モラハラ加害者はなぜモラハラをするのか
モラハラ加害者は、なぜモラハラをするのでしょうか?
実際のところは、モラハラ加害者本人にしかわかりません。
ですが、モラハラ加害者のほとんどは、自分がモラハラをしているという自覚すらないので、なぜモラハラをするのか?という思考に至らないのです。
つまり、本人すら、なぜやってしまうのかわからないのかも知れません。
モラハラの原因が、発達障害である場合は、相手が傷ついていることが単純にわからないということもあります。
モラハラの原因が、自己愛性パーソナリティー障害やサイコパス気質が原因の場合は、相手を支配したいという支配欲、相手を傷つけたいという歪んた欲求、自分の劣等感ゆえに相手の優位に立っていたという感情など、その人格の歪みからくるものであるでしょう。
いずれにしても、モラハラ加害者本人は、自分に原因があると思えていないということも多いということです。
モラハラ加害者にとって、モラハラできている現状は居心地のよいものであるため、被害者の側が行動して抜け出していかなければなりません。