♦「いいところもあるんです。」
♦「でも悪い人ではないんです。」
沢山辛い思いをしてきた、頭ではわかっているのに、いざ周りに別れをすすめられると上記のような言葉を言っていないでしょうか?
上記の言葉は、実際にお客様とのお話の中でも、沢山聞いてきた言葉です。
こういった言葉が出てきてしまう人ほど、一度その背景と向き合っていきましょう。
「本当はいい人なんです。」と言いたくなってしまうあなたへ
「本当はいい人なんです。」という言葉は、本当にいい人には使わない言葉なのではないかと思います。
健全な人というのは、大抵いい人です。
優しくて、穏やかで思いやりがあるのは、健全な人であれば、だいたい皆そうなのです。
そうであることが当たり前の人に対して、「本当はいい人なんです。」という言葉は使わないですよね。
いつも優しくて穏やかな人を「優しい人」「いい人」と、いう事はあるかも知れませんが、「”本当は”いい人」とは言わないのです。
”本当は”とつけてしまう時点で、”本当は”という言葉で打ち消さなければならない、いい人ではない部分があるという事です。
- 機嫌が悪いと殴る。
- 思い通りにならないと怒鳴る。
- 家事も育児もやってくれない。
- ヒステリックを起こす。
- 自分勝手で理不尽な押し付けばかりする。
- 人格否定であなたを傷つける。
「でも”本当は”いい人なんです。」
”本当は”で打ち消さなければならない要素がないと、”本当は”という言葉はつかないのです。
「本当はいい人なんです。」という言葉が出た時こそ、要注意です。
それだけ打ち消した要素が沢山あるのだということに気が付いてくださいね。
一方で、どんなこともそうなのですが、決めつけることによって、相手を悪者にしてしまうことや、関係性を悪いものにしてしまうことには、注意したいなと思います。
コミュニケーションのすれ違い、お互いに相手への接し方はどうかなど、不健全な相手ではないはずなのだけれど、すれ違いが続いてしまった結果、心が閉ざされていき、お互いに悪い部分ばかり引き出し合って、関係性が悪くなってしまったということもあります。
こういったケースですと、自分のコミュニケーションの悪い癖など、改善していくことで関係性を改善していける可能性はあります。
偏った思考にならないためにも、広い考え方を持つことであったり、客観的なアドバイスをもらえる場所を持つなど、思考が凝り固まらないようにしていただきたいなと思います。
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