♦早口でまくしたてられる
♦自分の気持ちを伝える時間も与えてもらえない
長時間の説教により主体性を奪われていくことの弊害
モラハラ加害者はスイッチが入ると、何時間も畳みかけるように怒鳴り続けることがあります。
怒鳴り声を早口でまくしたてられる。
さらにその内容も、決して筋の通ったことではなく、屁理屈であったり、偏見であったりもします。
すると、それを聞いているモラハラ被害者は、脳の情報処理が追い付かなくなるのです。
相手が変なこと(筋の通らない事)を言った時に、「あれ?」と考える隙が与えられず、次々と言葉を投げつけられるためです。
情報過多になり、処理が追い付かなくなった脳は、主体性を失い自分で考えることが出来なくなります。
また、突然返答を求められることもあります。
「どう思っているんだ?」に対して、自分の気持ちを素直に伝えても否定されます。
どうせ否定されることがわかっているから、答えずにいると、答えないことを否定されます。
では、どうしたらいいのかと悩んでしまいます。
これは、ダブルバインドと言って、この状態もまた、心身にとても負担がかかります。
こういった事の繰り返しで、被害者はどんどん、考える力を奪われていくので主体性を失ってしまうのです。
考えられなくなるだけでなく、感情をあまりかんじなくなったとお話されるお客様もいらっしゃいます。
そうすることで、ある意味では自分を守っているのです。
ですが、やはり長期的には苦しくなってしまいますね。
少しずつ考える力を取り戻していきましょう。
「ここに居るのは苦しいけれど、ここにしか居場所がないから。」
こう思ってしまうのもまた、これまでの環境の中で思考力を奪われてしまったせいかも知れません。
少しずつ主体性を取り戻していく中で、自然と離婚も出来るかも知れないと視野が広がってくるお客様もいらっしゃいます。
最初は小さな一歩の積み重ねからで大丈夫ですよ。