♦嫌われたくないという思いが強すぎて相手に合わせすぎてしまう。
♦恋人が中心の生活になってしまう。
♦恋人に会えないと寂しすぎて辛い
♦酷い相手だとわかっているのに別れられない。
上記に当てはまる方は、もしかすると、恋愛依存症かも知れません。
恋愛依存症の人にとって「愛すること」は「苦しいこと」でもあります。
- 会えない寂しさ。
- 嫌われてしまうのじゃないかと言う不安。
- 見捨てられることへの恐怖。
好きな人と一緒に居られることの幸せと同時に、失うことへの強い不安をもってしまうのです。
相手に依存しすぎる関係というのは、長期的に見てうまくはいきません。
恋愛依存症とは何か。
恋愛依存症の10個の特徴と克服方法についてもお話していきます。
恋愛依存症を克服して、幸せな恋愛をしてくださいね。
恋愛依存症とは?
恋愛依存症とは、その名の通り恋愛に依存している状態のことです。
人を好きになれるというのは、とても素敵なことです。
誰でも、好きになった人のことは、「今何してるかな。」と考えたり、次に会えるの楽しみだなと、わくわくしたり、相手のことを今まで以上に考える時間が増えるものです。
ですが、これが度を越し、
- 四六時中相手のことで頭がいっぱいになる。
- 会えない間不安でたまらなくなる。
- 見捨てられるんじゃないかとまだおこってもないことを心配しすぎる。
- 今の恋人なしでは、生きていけないと思う。
など、
過度に相手の存在を必要とし、不安や心配で心がいっぱいになってしまうような状況になると、これは「依存」と言えます。
愛することが苦しい恋愛依存
恋愛依存の人は、相手に尽くして相手に必要としてもらうことを必要とします。
そして、なぜか酷い相手に惹かれてしまうのです。
なぜなら、酷い相手というのは、不健全な形であなたが相手に尽くすことを許してくれるからです。
健全な人は、依存的な人を好みません。
ご縁があったとしても、長続きせずに自然と別れるような流れになります。
酷い相手とばかり、恋愛を繰り返してしまうので、好きな人と一緒にいるのに、なぜか苦しそう、不幸そうになっていきます。
とても辛いですよね。
「相手と別れるなんて、とても考えられない。」とお話される人も、多くいらっしゃいます。
客観的に見ると、
「なぜそこまで相手に執着してしまうのかわからない。」
「それほどの魅力が相手にあるとは思えない。」
と思う相手でも、当事者にとっては、もうその人しか考えられないのです。
これが依存により、正常な判断が出来ない怖さでもあります。
【共依存について】
▶【別れたいのに別れられない】モラハラ加害者と被害者の共依存”5つの特徴とチェックリスト”
▶モラハラ加害者との共依存から脱出する方法ーなぜあなたはモラハラ加害者から離れられないのかー
【モラハラによる洗脳について】
▶【モラハラに洗脳されないために】モラハラによる洗脳の3つの進行段階
▶【モラハラの4つの進行段階】最初は優しいモラハラ加害者が豹変する理由
相手と別れて正常な思考に戻った時にやっと、「なぜあの人にあんなに執着していたのかわからない。」と思えることがあります。
正常な思考に戻ってきた証拠です。
気持ちが割り切れるようになってから(好きでなくなってから)別れようと考える方がいらっしゃいますが、別れて(離れて)から、時間をかけて少しずつ気持ちは整理されていきます。
依存関係から抜け出すためには、まずは他の世界(居場所)を持つことです。当事者同士の関係の中に閉じこもってしまっては、ますます相手への依存度は高まっていきます。
依存傾向が感じられる時にこそ、あえて友人や職場の人間関係、趣味の集まりなど他の世界(居場所)にいる時間を増やしてみてください。
ご結婚を機に、相手が嫌がるからと友人とのお付き合いを控えてしまう方がいらっしゃいますが、注意してくださいね。
前提として、あなたが友人と出かけることを嫌がる人というのは、不健全な人である可能性が高いです。たまに友人と出かけることくらい、健全な人であれば「楽しんでね。」と送り出してくれますよ。
また、相手に特に求められたわけではないのだけれど、何となく悪いような気がして、自ら進んで控えてしまう方もいらっしゃいます。
相手への依存傾向がある方は特にこういった行動をとりやすいですね。
自ら進んで、依存度が高まる環境を作り出してしまっています。気が付いていきましょうね。
恋愛依存症の10の特徴
何事もそうですが、まずは”知る”ということが第一歩です。
これまでの苦しさの原因が恋愛依存症だったのかもしれないと気が付けるというだけでも、大きな一歩です。
気が付くことが出来れば、次の一歩も踏み出すことが出来るようになります。
恋愛依存症の特徴①少しでも連絡がないと過度に不安になる
相手のLINEの返事が遅かったり、数日連絡が来なかっただけで、過度に不安になり、そこからよくない妄想をどんどん膨らませていきます。
また、連絡が来ないことに対して、被害妄想的になりやすく、連絡が来ても、「私のことを大事にしてくれてない。」と勝手に裏切られたような気持になります。
夜寝る前には「おやすみ」のLINEをする。毎週水曜日の21時は電話をする。などのように、必ず【いつ何をする】というルールを決めている、もしくは、自然とそういうルーティーンになっていて、守るようにしている。という人は注意が必要です。
それをすることに依存し始めますし、それがなくなった時に、過度に寂しさや不安を感じるようになってしまいます。
頻繁に連絡を取り合わなければ不安なのであれば、それは健全な状態ではないと気が付いてくださいね。
恋愛依存症の特徴②一日中相手のことばかり考えている
一日中相手のことばかり考えて、相手のことで頭がいっぱいになってしまうのであれば、それはあまり健全な状態であるとは言えません。
時には、仕事に集中する時間、友人と楽しむ時間など、恋人の事を考えない時間を持てるようにしましょう。
あまり交友関係が広くないという方には、趣味の時間を持つことをおすすめしています。
一人で読書に夢中になるのもいいでしょう。筋トレを趣味に出来ると、心身の健康にも役立ちますのでおすすめです。
恋人以外の何かに集中する時間を作ってくださいね。
恋愛依存症の特徴③相手を生活の中心にしてしまう
相手との予定を最優先で居れ、仕事の予定や友人との予定も出来る限り恋人との予定の妨げにならないようにしてしまう方がいます。四六時中、相手と一緒に居たいと思ってしまうのです。
場合によっては、友人との予定が先に入っていたのに、キャンセルをして恋人に会いに行ってしまう人もいます。
このような状況では、どんどん依存度は高まっていきますので、注意してください。
恋人とは、それほどまでに自分の生活の中に入れ込んでしまわなければならない存在ではないのです。
そこまでして一緒に居なければ不安だと感じてしまうのであれば、それが依存だという事です。
あなたの生活のほとんどが恋人になってしまわないようにしていきましょうね。
恋愛依存症の特徴④一人の時間を過ごせない
一人の時間を楽しむことができず、何をしたらいいかわからないという人もいます。
恋人と過ごす時間ばかりを優先しすぎて、自分だけの時間を大切にできなくなっていたら、それは要注意です。
少しずつでいいので、一人で過ごす時間を持つように練習していきましょう。
最初は寂しいと感じてしまうこともあると思いますが、練習していかなければ出来るようになっていきません。
意外と一人でも充実した時間と言うのは過ごせるものですし、一人の時間がないと自分と向き合うことが出来ませんから、一人の時間を持つというのは大事なんですよ。
恋愛依存症の特徴⑤何でも恋人の好みに合わせる
服装や髪型など恋人の好みに合わせます。
相手から特にリクエストがなかった時は、相手が好きそうなものを無意識に選ぶようになるので、これを続けていると、どんどん自分の好みがわからなくなり、自分というものが居なくなっていきます。
相手が求めそうな物を選ぶというのは、自分の気持ちを無視するということでもあります。
これを続けていると、漠然とした不安感や生きづらさを感じるようになります。
また、恋人にとっても自分色に染まりすぎてしまう人との関係では、新しい発見や、新し価値観に触れるということが出来ません。お互いに成長していける相手ではなくなってしまいます。
相手のために尽くしすぎた結果、相手にとって魅力を感じない状態になってしまう可能性もあるのです。
逆に自分色に染まることを求めてくる人もいます。そういう人は、健全な相手ではありません。
多くの場合、依存心や支配欲が強い傾向にあります。
そういう人との恋愛は、長い目で見ると一緒に居ることが苦しくなってきます。
注意してくださいね。
恋愛依存症の特徴⑥愛されているという証を欲しがる
愛されているかどうか常に不安でたまらないので。愛されているという証を欲しがります。
小まめな連絡だったり、愛情表現の言葉だったり、わかりやすい形での愛されているという実感を欲しがります。
愛されている証を欲しがる人というのは、仮にそれを与えたとしても、まだ不安だと言い出します。相手ではなく、自分の心の問題なのです。
また、相手が酷い相手である場合、口だけの「大事にしている」「愛している」という言葉をもらったとしても、不機嫌な時には暴言を吐いたり、暴力を振るったり、浮気を繰り返していたり。
そういう相手とは、一緒に居て不安を感じるのは当然のことです。
恋愛依存症の特徴⑦見捨てられることを考えて不安になる
何も問題がおこっていなくても、見捨てられるんじゃないかという不安にいつも怯えています。
見捨てられるのが怖くて、相手の機嫌をとったり、相手に尽くしたりします。
見捨てられ不安が強い人は、アダルトチルドレン(AC)である可能性もあります。
以下、参考にしてください。
恋愛依存症の特徴⑧過度に寂しさを感じやすい
過度に寂しさを感じやすく、寂しさに耐えられず、寂しさを埋めるために、好きでもない人とデートしたり、肉体関係を持ってしまう。
恋人が居ながら、他の異性との関係もやめられないという人が居ます。
相手と一緒にいる時間は、一時的に寂しさが和らぐかも知れませんが、それは根本解決にはなりません。
寂しさは外側の何かではうめられないのです。
精神的に自立していくことに取り組んでくださいね。
恋愛依存症の特徴⑨別れた方がいいと感じているのに別れられない
別れた方がいいと感じている、もしくは周りからも「別れたほうがいい」と言われているのに、別れられず、苦しい関係を続けてしまいます。
別れられない原因に共依存がある場合があります。
共依存については、以下を参考にしてください。
恋愛依存症の特徴⑩愛されていないと自分の存在価値はないような気がする
恋人から愛されているという実感が持てないと、まるで自分の存在価値はないような気がして、生きる気力さえなくなってしまうことがある。
誰かに愛してもらうことを過度に求める人が居ます。
まずは、自分で自分を愛せるようになることです。自分の存在価値を他者から愛されているかどうかに依存しないようにしていきましょうね。
恋愛依存症になってしまう原因
恋愛依存になってしまう原因の1つには、幼少期の愛情不足があげられます。
愛情不足と言っても、機能不全家族の中で、
- 全く愛情を受けられなかった
- 虐待されていた
- 育児放棄されていた
などの極端な例だけでなく、
- 兄弟と比べてお姉ちゃんだからと何かと我慢することが多かった。
- 両親が共働きで寂しかった。
- 躾が厳しかった。
など、一見どこの家庭でもあるような些細なことが原因となっている場合もあります。
むしろ、こういった本人も気にもとめないような些細なことに原因があるからこそ、まさか自分が恋愛依存だとは思わず、苦しさを感じつつもそのまま過ごしてきてしまったのではと思います。
もしも、頑張ってもなぜかいつも報われない恋愛をしてしまう、苦しい愛ばかりを求めてしまっているのなら、恋愛依存であるかも知れないことを疑ってください。
恋愛依存症からの克服方法
恋愛依存症を克服するには、まずは適切な自己分析と、事実をありのままにしっかり受け止めることです。
ですが、恋愛依存症の方には、認知の歪みがあり、事実を正しく認識することが難しい場合があります。
例えばですが、パートナーが怒鳴ったり殴ったりする人でも、きっといつかわかってくれる。反省して心を入れ替える日が来るはず。
結婚したら、、、子供が生まれたら変わってくれるはず。というような根拠のない期待を持ったことはないでしょうか?
とても酷いことをされているのに、「でも昨日はお誕生日だからと食事に連れて行ってくれた。」と、
酷いことをされたのをなかったことにしてしまったり、「でも優しい一面もある。」と相手に対しての評価があまくなってはいないでしょうか?
こういった思考が、別れた方がいい相手から離れることを難しくします。
恋人を好きだと思ってしまう気持ちと、友人や家族などからの別れた方がいいという言葉に板挟みになって、どうしたらいいかわからないと混乱される方も多いようです。
まずは少しでも自分で取り組んでいきたいという方のために、簡単ではありますが、対策方法をご紹介します。
恋愛依存症の克服方法①パートナーとの距離感を見直す
出来れば、いったん少し距離を置いた付き合いが出来るといいです。
これまでパートナーと過ごしてきた時間を友達と過ごしたり、一人で趣味を楽しむ時間にあてていきましょう。
恋愛依存症の克服方法②尽くしすぎていないか見直す
パートナーに過度に尽くしすぎていないか見直してください。相手の課題をあなたが代わりに解決してしまっていないでしょうか?
相手の問題、あなたの問題を分けて、相手の問題をあなたが解決してあげないようにしてください。
恋愛依存症の克服方法③経済的、精神的に自立する
経済的にも精神的にも自立することを目指してください。
パートナーが居なくても平気という精神状態になれるといいですね。
恋愛依存症の克服方法④時にはNOを伝える
時には。パートナーのお願いをNOと断ってください。
これまでなんでも受け入れてきてはいないでしょうか?
自分が嫌なこと、やりたくないことにはきっぱりNOを伝えられるようになりましょう。
ここまで簡単に紹介させていただきましたが、上記は、パートナーが健全な相手であることが条件です。
残念ながら、恋愛依存症の方の多くは、酷い相手と恋愛をしてしまって、別れられずに苦しんでいます。
そういう相手とは、別れなければいけないという可能性も視野に入れてください。
一度、別れた、別居した、離婚した、それでも元に戻ってしまう方が沢山いらっしゃいます。
離れた後にこそ辛さが襲ってくるのが依存症です。